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イネ苗立枯(なえたちがれ)病(リゾプス属菌)

発病時期:育苗期  病原:糸状菌(かび)

伝染方法:病原菌は、土壌中、植物遺体、育苗資材上に広く分布し、胞子が空中に飛散して空気伝染する。この菌は、高温(30〜40℃)、多湿、密植の条件で急速に繁殖する。

被害:出芽中の種籾の周囲に白いカビが生える。病原菌はイネ苗の組織内に侵入できないが、毒素を生産してイネ苗の生育を阻害する。

参考:寄生性の弱い病原菌のため、適切に薬剤防除を行い、温度を菌の繁殖適温以下にすれば、イネ苗は次第に回復する。  

緑化開始時に発生(5月中旬)
白い綿毛状のカビを生じる
蜘蛛の巣状にカビが広がる
種籾に白いカビを生じる
種籾に白いカビを生じる
種籾に発生した菌糸と胞子のう
リソプス属菌の白い胞子のう
リゾプス属菌の白い胞子のう
胞子のうは灰色に変色する
緑化期に発生
床土に白いカビを生ずる
種籾の周囲に白いカビを生じる
種籾の周囲の白いカビ
種籾の周囲の白いカビ
感染した硬化期のイネ苗
種籾のカビは灰色に変色
灰色の菌糸と胞子
リゾプス属菌の胞子
     
(多発生後、見事に回復した事例) 
育苗中に多発生(5月16日)
ダコニール1000を2回灌注すると
カビがなくなった(5月20日)
見事に回復(5月31日)

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