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イネ縞葉枯(しまはがれ)

発生時期:生育初期〜出穂期  病原:ウイルス

伝染方法:ヒメトビウンカが病原ウイルスを媒介する。(このウイルスは卵を通じて次世代へ伝染される:経卵伝染という)

被害:新葉がこより状に巻いて垂れる(ゆうれい症状)。重症株は枯死する。出穂しても、出すくみや不稔となる。

参考:昭和50年代は最重要病害であったが、その後イネ縞葉枯病抵抗性品種(むさしこがね→朝の光→彩のかがやき等)の作付増加に伴い、ヒメトビウンカの病原ウイルス保毒率が下がったため、発生が減少した。ただし、コシヒカリ、キヌヒカリは感受性品種であるので、今後も注意が必要。

新葉がこより状に巻いて
垂れる(ゆうれい症状)
新葉に黄白色の縞が生じる
新葉が白色に退色して垂れる
新葉がこより状に巻いて
垂れる(ゆうれい症状)
縞状病斑葉とゆうれい症状葉
葉の黄白色の不明瞭な縞状病斑
萎縮した株
後期感染では淡黄色条斑葉になる
出すくみ穂
出穂しても枝梗が波状にわん曲する
出すくみ穂
出すくみ穂
出すくみ穂が多発した株
縞葉枯病を媒介する
ヒメトビウンカ雄成虫
縞葉枯病を媒介する
ヒメトビウンカ雌成虫

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